秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜(2回目)

いいねぇ〜、実にいい。なんて言うと見事に東宝の策略にハマっているかのようだが、まあそれでもいいや。しかしほとほと感心するのは、元は一人自作自演の単なるフラッシュムービーをここまでの劇場用アニメ作品に仕上げてしまう情熱?なのか商魂?なのか愛?なのか、まあ何でもいいけどそういうことだ。
今回も勧善懲悪めいたわかりやすいストーリーになっているのだが、秘密結社鷹の爪が世界征服を目指すのにはそんな意味があったのかと驚かされる感動巨編でもある。秘密結社なんて言いつつ「悪の〜」ではないのね。それもひとえに総統のキャラクターで成り立っている組織だということがよくわかる。今回の大クライマックスは、やはり一度存在意義を見失い秘密結社を廃業すると言い出した総統に吉田くんが泣き叫んで抗議する場面だろう。さすがは吉田くんらしく、総統のキャラクターを見事に言い当て理解し尊敬しているのがよくわかるシーンだった。そして再び戦う意義を見いだし、勝利した総統がリアルのMr.Aにぽんと一億円を差し出すシーン、いやはや泣かせるというか総統格好良すぎというか。その後の鷹の爪団が去っていく一枚絵はシリーズ作品中文句なく奇跡のベストショットですよ。科学忍者隊ガッチャマンみたいだったし。
しかしそれにしてもギャグといいパロディといい前作にも増してなかなか冴えている。今回は吉田くんの故郷である島根県がストーリーの大きな鍵になっているし、最後にはトロンからマトリックスの世界へと変貌したバーチャルワールドで吉田くんが大活躍で、吉田くんも格好良すぎ。吉田くんファンの俺としては全く嬉しい限りだった。
こういうのは悪のりしすぎなくらいでないとやる意味はないというか本当に面白くはならないわけで、そういう意味で「予算」を最後の最後まで温存しておいて、最後に急に凝ったCGアニメを登場させたり、何と超有名声優を効果音としてだけに使うというとんでもないバカをやることで心底笑える作品になった。最初は寡聞にして知らず、東宝のマナームービーで観た時は何とまあくだらないものを起用したのかと呆れた蛙男商会だが、いやはや侮れないというか恐るべしであるし、やはり何度も言うが東宝の策略にハマってしまった自分である。
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